私たちは土地付き新築住宅を50年ローンを組んで購入しました。
50年ローンは最近の住宅価格高騰から、大手金融機関でも打ち出してきている商品です。
35年ローンが一般的と言われている中、50年ローンを組み、絶賛返済中の地方アラサーサラリーマンの私が考えるメリットデメリットを解説します。
メリット
- 月々の返済が少ない
- 住宅ローン控除の恩恵をより受けることができる
- 精神的満足感の高い住宅を購入できる
デメリット
- 利息による総返済額が高い
- 完済時年齢が80歳前後
- 金銭感覚がマヒする
それぞれ解説していきます。
メリット①月々の返済が少ない
35年ローンを組んだ場合と50年ローンを組んだ場合では、借りられる期間が15年も長いため、月々の返済額がかなり抑えられます。
私たちの場合、手取り合算45万円に対して、月の返済額は約8万円です。家計に占める割合は17%
仮に35年ローンの場合、概ね12万程度。家計に占める割合は26%になります。ここに固定資産税、管理費、修繕積立金等の維持費がかかってくることを考えると、いかに住宅費のウエイトが大きいかわかります。
私たちは浮いた現金を新NISAでの投資資金に充てています。
メリット②住宅ローン控除の恩恵をより受けることができる
住宅ローン控除とは、年末の住宅ローン残高に応じて、所得税、住民税等が控除される制度のことです。期間は13年間。残高に対して最大0.7%の金額が控除されます。
50年ローンの場合、年間の返済額が35年に比べて緩やかなため、13年間、残高に応じてより多くの控除を受けることができます。(2022年度に住宅ローンを借りた場合)
なお、年収に応じて控除される金額が異なります。私たちは夫婦でペアローンを組んでいますので、それぞれが控除を受けています。昨年度、還付金として22万円ほど還付されました!
13年間の住宅ローン控除が終了した後は、繰り上げ返済を計画しています。
メリット③精神的満足感の高い住宅を購入できる
35年ローンよりもより高額な住宅を購入できるため、より資産性のある住宅や、住みやすい土地に住むことができます。
私たちは地方工務店さんにお願いして新築住宅を建てました。間取りや床材、設備など、すべてにこだわり、現在住み始めて1年ですが、お気に入り空間を手に入れることができて、大満足です。
続いて、デメリットです。
デメリット①利息による総返済額が高い
住宅ローンを50年にわたって返済する際の最大の課題は、利息による総返済額の増加です。
長期間にわたる返済は、借り入れた元本に対して多くの利息が蓄積されることを意味します。
通常、ローンの初期は利息の割合が高く、最初の数十年は元本の返済が進まないため、実質的には住宅購入価格以上の金額を支払うことになります。
この利息負担は、ローン期間を短縮できれば軽減できますので、先ほどもお話ししましたが、私たちは13年間の住宅ローン控除を活用した後、繰上げ返済を行う予定です。
デメリット②完済時年齢が80歳前後
50年ローンを組むと、住宅を完済するのが80歳前後となる可能性があります。
これは高齢になってもなお返済に取り組まなければならないことを意味し、将来の不確実性に対するリスクを抱えることになります。
健康問題や退職後の収入不安、離婚、出産等家族構成の変化など、予測できない要因が生じた場合、返済の負担が増加し、計画通りに進めるのが難しくなります。
デメリット③金銭感覚がマヒする
メリット①で話したように、比較的低い月々の返済額で高額の住宅ローンを組むことが可能です。
しかし、これが逆に金銭感覚を麻痺させるリスクがあります。長期間にわたる返済計画では、無理な借り入れを誘発する可能性があります。
結果として、将来にわたる生活の変化や予期せぬ支出に対する備えが不足する可能性があります。
実際に借りる前に、住宅ローン返済シュミレーションを行うことで、より現実的で計画的な金銭感覚を維持できるでしょう。
まとめ
50年ローンはより良い住宅を購入できる反面、高額な金額を借り入れることになります。
また、あくまで住宅ローンは借金です!!特に地方のアラサー世代は住宅を購入するのが当たり前のような風潮がありますが、まず、住宅を購入するのか、賃貸での生活を続けるのか、自分にとっての優先順位や今後のライフプランをよく考えてからの検討をお勧めします。
住宅ローンの金利や、実際の家計簿等、今後も発信していきます。最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント